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『図書館の魔女』を…

図書館の魔女

普段より時間がかかったが『図書館の魔女』を読了した。上下巻併せて1500ページ。日本語の本でこれほど辞書を引いたのも初めてかもしれない。読書のイメージとしては、ペルシア絨毯を一針一針紡いでゆくような感じだった。「水槌」の描写や機能、戦いの様子、化け物の風貌、「双子座」の館の様子など、想像力の足りなさや理解力不足の点は「そういうことね」と自らを納得させながら読み進めていった。という事は、模様がはっきり出ていないところもあるペルシア絨毯になったのかもしれないが、おもしろかった。

著者が言語学者という事もあるだろうが、言葉や書物に関する記述には圧倒された。造語(おそらく)も、印欧語だけでなく広範な領域を網羅している事もすごい。作品には、情報を駆使して「知」となすこと、そして、その「知」を政治的(よい意味で)に使って、国際間の紛争を未然に防ぎ、平和的な解決を模索するという物語も読みとれるが、なんとか「戦争ができる美しい国にしたいと画策している」どこかの誰かさんに読んで貰いたいものだ。でも、あの人には読めないだろうなぁ。明確にトールキンの世界を継承している。

というわけで、積ん読本になっていた乾石智子の『魔導師の月』を読みはじめた。『夜の写本師』の人間関係が複雑で敬遠していた続編だったが、読みやすい事、おもしろい事。これも『図書館の魔女』効果である。乾石さんの文章は、直喩、隠喩、擬人法に満ちていて、授業の資料にも使えそうだと、邪なる気持ちも抱いている。

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