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「白雪姫」絵本

先々週の「シンデレラ」に続いて、ピーター・カーター再話による「白雪姫」を読んだ。その後、さまざまな白雪姫絵本を紹介。ナンシー・エコーム・バーカート、アンジェラ・バレット、水野恵理、山本容子の特徴を説明した。バーカート、バレットのものに好みが集中。参考までにと持っていった、世界名作ファンタジーシリーズ『しらゆきひめ』(ポプラ社)にはさすがに失笑がもれた。しかし、小さいころ持っていたという学生もいた。なんといっても、350円なのである。このシリーズは、とんでもなく犯罪的だ。子どもの文化に関わるものの良識を疑う。

今まで、グリムをベースとしながらも、若干の書きかえのある昔話を、とくにテクストを紹介するのは、気がひけていたのだが、櫻井美紀さんの語りの講座に出るようになって、少しスタンスが変わった。グリムだって書きかえているわけだし、昔話の様式的な基本を押さえ、その精神を尊重している再話も「あり」かなとも考えている。カーターの再話もその一つだと思う。あとがきには、「[昔話は]おりおりにその姿を変えてゆく雲のようなものでありながら、つねにその本質的姿は失っていないのである」というラスキンの言葉を引用しながら、自分の再話観を述べている。ディズニーなどと較べれば、天と地ほどにも違うし、良心的な姿勢である。

昔話の絵本化には、さまざまな問題点がある。しかし、すぐれた絵本がたくさん出版されなければ、文化的にも熟さず、「パロディ」も生まれにくいだろうという気はする。

ときどきコメントをよせてくださるあすかさんのブログ(「asuka's booktree絵本手帖」)には、ねこ(水野恵理版パロル舎刊)の白雪姫ならぬ、ネズミの白雪姫の絵本が紹介されていた。



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