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「庭」つながりで

BT(ブックトーク)のエントリを読んでくださった「ろくべえ」さんから教えていただいた『リューンノールの庭』『ブルーローズの謎』『フェアリースノーの夢』(松本祐子/小峰書店)をおもしろく読んだ。先行テクスト、先行プロットなどがちりばめられたインターテクスチュアルでかつメタ・フィクショナルな作品であった。きれいにまとまりすぎて図式的と評する人もいるかもしれないが、それはそれで読みやすい。

しかし、不思議な作品ではある。エブリディ・マジックでもないし、かといって梨木香歩の流れともちょっと違う。梨木香歩さんよりもモダンでメタリックな印象をもった。庭を扱っているのに、なぜか「土」の臭いがしてこないのである。明らかにおとなが抱える心の問題も扱っていて、『つづきの図書館』とも共通点が見える。主人公、未散の母親の造型はすごいと思った。自分の子どもに対して「あなたのことは解っているのよ」的に高をくくった姿勢を見せる母親のいやらしさがとてもリアリスティックで、「そんな人いるいる」という共感というより、「こんな母親ごめんだ」という不快感を持った。その時の私は思春期の少女に戻っていたのだろう。

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なるほど・・・・

わしこ先生のコメント(というより深い洞察!)を拝見して、もう一度三作を読み直したくなりました。
(なんと私の読みは浅かったことか!!)
それでも“「土」の臭いがしてこない”に共感です!
“登場人物の造型”という点では、同じ著者の『8分音符のプレリュード』もけっこうリアルで、思春期のモヤモヤを思い出しました(笑)

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