わしこの読書日記

子どもの本や絵本について研究しているわしこの読書日記と身辺雑記。

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「長い名前の子ども」続き

外国には「長い名前の子ども」の昔話はないのだろうかと、googleで検索してみた。すると、アッシュリマン博士のサイトに中国の昔話が再話されていた。タイトルは「チキチキテンボ」。

むかし、中国に二人の兄弟がいた。一人はサムといい、もう一人は「チキチキテンボのサリンボー ハリカリブシュキー ペリペムドー ハイカイポムポム ミッキのミーノドムバラコ」といった。

ある時、二人が庭の井戸で遊んでいると、サムが井戸に落ちてしまう。チキチキテンボは急いで、「たいへんだ、サムが井戸に落ちた!」と母さんに知らせに行き、母さんはサムと一緒に、「たいへんだ、サムが井戸に落ちた!」父さんに知らせに行き、父さんは、母さんとサムと一緒に、「たいへんだ、サムが井戸に落ちた!」と庭師に知らせに行った。庭師は急いで、はしごを持ってきて、井戸に落ちたサムを救いだした。

ある時、また、二人が井戸のそばで遊んでいると、今度はチキチキテンボが井戸に落ちてしまう。サムは急いで、「たいへんだ、チキチキテンボのサリンボー ハリカリブシュキー ペリペムドー ハイカイポムポム ミッキのミーノドムバラコ」と母さんに知らせに行き、母さんはサムと一緒に、「たいへんだ、チキチキテンボのサリンボー・・・(中略)」と父さんに知らせに行き、父さんは、母さんとサムと一緒に、「たいへんだ・・・(中略)」と知らせに行った。庭師は、急いではしごを持ってきて「チキチキテンボ」を救おうとするが、あんまり時間がかかったので、「チキチキテンボ」は溺れてしまった。それからというもの、中国では、子どもの名前は短いものをつけるようになった、というお話し。

ヨーロッパには「ヘンな名前」のお話し(「ルンペルシュテルツヒェン」「トム・ティット・トット」)はあるが、長い名前の話はないのだろうか?

ところで、この話は、アールネ/トンプソンの分類では、「メンドリの死んだ話」型に属するそうだ(2021A)。それは、イングランドのものでは「チイチイネズミとチュウチュウネズミ」にあたる。しかし、この二つは「名前」は関わってこないのである。
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