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『名作うしろ読み』

斎藤美奈子の『名作うしろ読み』をぱらぱらと読んでみた。この類の本は、最初から丁寧に読まなくても、気が向いたときにいくつか読んで「ふーん。そうなのね」とまた、いつも手に届くところに置いておく方が楽しいと思う。

この「うしろ」はきっと、あの作品だろうなと推測し、あたっているとちょっとうれしい。結構知っているものがあった。ウエブスター(『あしながおじさん』)とか漱石(『坊ちゃん』『三四郎』)とかね。だからなんなんだと言われても困るけれど、見開き一ページで完結しているのはちょっと残念。ただ、もともとは夕刊に連載されていたものだろうから、ヴォリュームは小さいのだ。

メロスが「(勇者は、)ひどく赤面した」(「走れメロス」)ことの原因は、裸であることを指摘されたからだが、それを指摘した「佳き友」は「セリヌンティウスではなく王様であろう」という指摘には脱帽。そうだ「王様」だよ。朗読教室の教材で何回も読んだはずなのに、ぬかっていた。というより、セリヌンティウスであると思いこんでいた。よく読めば、斉藤の指摘の方が正しい。この指摘は、状況を把握している者の余裕から生まれたことがよく解る。

この著作には紹介されていなかったが、私の中で一番印象深い「うしろ」は、「下人の行方はだれも知らない」というものである。これには、ぞっとした。

さっそく、古今東西の子どもの文学の「うしろ」を読んでみたが、安らかに物語を閉じることを感じさせるような「うしろ」が多かった。「めでたしめでたし」を行動で描いている。なるほど。

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