スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

公開講座(学校図書館活用授業入門)

昨日は、非常勤で出講しているY大学の公開講座「学校図書館活用授業入門:情報リテラシーを育てる」に参加した。講師は、帝京大学の鎌田和宏先生である。第一講目の講義では、小学校の教師であった鎌田先生の豊富な実戦経験や、先進的な図書館活用教育を実践している学校の事例を紹介して頂きながら、「図書館活用教育の意義や具体例」を伺った。

現場の教師が図書館活用教育の経験がないし、また、「知識伝達」が教育であるという認識がまかり通っている現状では、組織的に、あるいは学校ぐるみで「図書館活用教育」に取り組むことが困難であり、「図書館活用教育」を具体的にイメジすることは難しいだろう。しかし現在は、PISAの事もあり、ようやく文科省レベルで図書館活用教育の必要性を認識してきているようだ。

<読書は、児童の知的活動を増進し、人間形成や情操を養う上で重要であり、児童の望ましい読書習慣の 形成を図るため、学校の教育活動全体を通じ、多様な指導の展開を図ることが大切である。このような観点に立って、各教科において学校図書館を計画的に活用した教育活動の展開に一層努めることが大切である。>

上記は学習指導要領の総則であるが、この記述からも、文科省のスタンスが窺えるし、教科書(国語)にも図書館利用を意識した教材が掲載されている。どうやら、この辺から「図書館活用教育」の突破口が開ける可能性があるのではないかと思われる。横浜市も公立の小中高、特別支援学校(全501校)に学校司書配置の予算措置を取ったということがニュースになった。図書館には、まずは人がいないと機能しない。平成25年度は、「学校司書の配置」に6900万円の予算が計上されていて、平成25年度は125校に学校司書を配置し、平成28年度までに全校に配置するとしている。この予算が妥当かどうか、雇用形態はどうなるのかが(無資格のボランティアに丸投げされたらどうなることか!)まったく見えてこないのは問題であるが、風が吹いているとは感じられる。

講座の二講目は、情報リテラシーを育てるための「ワークショップ」が行われた。資料を読み、そこで得た情報をどのように「表現」(レポート、プレゼンテーション)につなげてゆくのかという訓練である(情報の可視化と対話)。さまざまなレベルの方法があるが、昨日のワークショップは「情報カード」を使ったものであった。とても興味深い訓練であったが、受講生の一人であった現場の教師からは、現状とのあまりのギャップに戸惑いを思わせるコメントが出てきた。

門前の小僧の私は、夫にくっついて先進的な図書館活用教育の実践に親しんでいるので、違和感を持たなかったが、図書館の資料を使った情報リテラシー教育の段階をシステマティックに知らなければ、想像もつかないレベルの教育だと感じられたかも知れない。また、一つ一つの教科授業が有機的に結びついていない現状では、前途多難であるとさえ感じたかも知れない。

情報カードの素材として使われたのは「南方熊楠」であった。彼については、在野の研究者であるという程度の認識しかなかったが、鎌田先生の熊楠への愛情あふれるお話から、熊楠について知りたいという欲求が芽生え、今朝方、本をポチリと注文してしまった。鎌田先生と書いているとなんだか別人のことを語っているみたい。我が家ではいつも「鎌ちゃん」である。

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

月別アーカイブ

最近のコメント

プロフィール

わしこ

  • Author:わしこ
  • 無断転載ご遠慮ください。
FC2カウンター
最近の記事
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。