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もったいない

「こんな本読んで何になるんだ。時間の無駄だろう」と背徳的な罪悪感を持ちながら、眠気が訪れるまで惰性で読んでいるシリーズがある。夫からまわってきた柏木圭一郎の<美食カメラマン 星井裕の事件簿>である。学生時代を京都で過ごしたので、京都が舞台のこのシリーズは郷愁をそそるのだ。

しかし、作品にあまりに単純なミスが多いので辟易している。被害者と容疑者の名前を間違えている。伯母を叔母と表記しているなどの校正ミス。さすがに死んだ人は生き返らないが、星井裕のアシスタントである小林の出身地が北海道(美瑛)であると書いておきながら、「父は伊豆で旅館を経営していた」と言わせていたり、あり得ない状況で子どもがいたりするのである。そのたびに「ムッ」とするのだから精神衛生上よろしくないことこの上ない。でも、まわってくると、つい手に取ってしまう。やめて!

「何とかしなくては」と思っていたところに、文芸雑誌の編集部や編集者を扱った東野圭吾の『歪笑小説』を読んだ。出版界を舞台に、めいっぱいおちょくり戯画化している小説である。まさかこんな編集者や作家はいないだろうという前提に立ちつつ、「そうか、出版界というのは特殊だからありそうだね」と感じさせるところがミソである。その中に、死んだ人間を生き返らせて、そのことを編集者に質されると、「単行本になったときに直せばいいじゃないか」と開き直る作家がでてくるが、あの人もそうなのかしらと、笑ってしまった。いやいや、あの人の場合は、編集者にも責任があるよね。

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