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ようやく授業が…

震災の影響で五月雨式に始まった授業が、ようやく通常状態でワン・サイクル終わった。木曜日が一番きつい。ゼミ2コマ、講義(英米児童文学)一コマで、授業の終了は7時35分であるから、帰宅は9時過ぎとなる。これで、学生と泡などで乾杯したらばもっと遅くなるだろう。せめて、ウイング号の最終便には間に合うように切り上げようとひそかに決意した。

昨日は、教員ラウンジで久しぶりの顔に出会い、近況報告などして久闊をわかちあった。サバティカル休暇を終えて復帰した口の悪い古田新太似の某先生には、美脚ミニ・スカート姿を「若作り!」との批評をいただいた(ありがとねっ!)。

また、3月で退任なさり、今年度から非常勤でご出講のT先生とは、村上春樹の翻訳話に花が咲いた。柴田某の『翻訳夜話』のなかでのポール・オースターの翻訳競演について、私は、村上の日本語はつねづねいただけないと思っていたので、ぽろりとそのことをこぼすと、T先生もまさに同じように感じられていたことがわかり、自分の感覚に自信を持った。彼によると、村上訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』もたくさん問題(および誤訳)があるそうだ(これには★マゾンのレビューでも厳しい評がついていたが、やはり少数意見であった)。「大きな声では言えないが…」といいながら、村上春樹人気に対する疑問を共有でき、心強くうれしかった。

なにしろ、T先生は『本格派のための「英文解釈」道場』(大修館書店)をお書きになるほどの英語読みの達人であるからだ。

今年度は、学生が予習をしていなくても、とんでもない超訳をしても、「and」を「あんど」と「it」を「いっと」と発音しても「檄を飛ばさないない(血圧を上げない)」ことを目標にがんばろうと思っている。多少、声に不機嫌がでても許すことにしよう。実は、すでに月曜日、まったく予習もしないで授業に臨んだ女子学生に対して、若干不機嫌になった。だって、「★★の意味は?」とごく簡単な単語の意味をたずねると、そのたびごとに辞書を引くんだもん。「こんな奴に単位なんかだせねぇ」と不機嫌になりながら、スルーした。「授業の準備をしていなくて、恥ずかしい」と感じてくれればよいことにしよう、と。ようやくのことで達した悟りの境地である。合掌。

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絵本『おおきな木』

こちらの村上訳はいかがなものでしょう?
娘と書店で読んで、かなりの違和感を覚えました。
分かりやすくなっているとも思いましたが。

語り

語り、伝承文学からたどりつきました。

パフォーマンスとしての語りの会には
プロの語り手から学べることも多そうですね。

最近、語りは文学よりもリズムや語感、メロディの快を味わうもので
音楽に近いのではないかなーと思っています。

Re: 語り

saさま:コメントありがとうございます。先日、なんちゃって宮城言葉で「猿の嫁さん」をかたりました。受講生からのコメントに「音楽のようである」というのがありました。

聴いていて心地よいというのも大切な要素ですね。眠くなる人もいるかも知れません。しかし、聴き手としての私は、音楽を聴いても語りを聴いても(もちろん、どちらもすぐれたものというのが前提ですが)、何かが呼び覚まされる感覚を持ちます。

タイトル

saeleinさま:コメントありがとうございます。数年前、「ほんだきいちろう」訳と原文を授業で検討しました。「おおきな木」の自己犠牲的な行為が、母親と子どもの関係に重なってくることに息苦しさを覚えたからです。いろいろ面白い発見もありました。村上訳については、個人的に期待することはありません。ただし、巷で取りざたされている、<And tree was happy.... but not really>の訳の指摘については、私も問題があると思います。この部分を<それで木はしあわせに…なんてなれませんよね>と訳してしまうのは、あまりの解釈であると思います。

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