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ローザンヌ・バレエコンクール番組に一言

先日、「ローザンヌ・バレエコンクール」の模様がテレビで放映された。コンクールそのものはすでに2月に行われたものだ。5日をかけて行われたコンクールの「ファイナル」を編集したものが放映されたのである。日本からは3名が「ファイナルに」残っていた。また、韓国、中国の出場者もいたから、ファイナル20名中の東アジア占拠率は大きい。さらに今年は、男性が12名残っていた。

出場者は、クラッシックとコンテンポラリーそれぞれ1分程度の作品を踊って結果を待つ。もちろんこれだけで判断されるわけではなく、予選、準決勝などの成績やワークショップなども評価に加味されるということだ。このあたりは、『テレプシコーラ第2部』に詳しく、参考になった。

ところで、番組では解説者(舞踊家、新国の芸術監督)がそれぞれの出場者の踊りに短いコメントをつけていたが、どうもこのコメントがいけない。聞いていてフラストレーションがたまるのである。とくに「音楽性云々」についてのコメントは、全くの印象論にしか思われず、バレエにおいての「音楽性」をどう考えたらよいのかが不確かな、私のような視聴者にはまったく不親切なものであった。

バレエには音楽がつきものである。音楽にのらなければ踊れない、というか、音にのせて踊らなくてはいけないというのは周知のことである。その上で、ダンサーとしての音楽のとらえ方があるのだということは解るが、「どう」音楽性を表現していたのか、私は具体的に説明して欲しかった。ほんの一言二言のコメントであるからこそ、的確にわかりやすいコメントが欲しいのだ。

見ていて「あ、この子ステキ!」「すごいテクニック」と思った子が受賞していたが、ジャンプの着地にしろ、回転のあとのポーズにしろ、きちんと基礎ができているな(プレていない)と感じた子が受賞していた。

ガタイのいいスペイン人のダイナミックなダンサーが受賞を逃したが、その理由の一部には、あのがっちりとした筋肉太りとでもいえるような彼の身体が禍したことにあると思われた。この挑戦者に関しても、素人の私にさえ「体格」が踊りの印象に与える影響がわかったのである、そういう発言は、「放送コード」に触れるのだろうか。であれば、「批評眼のあるコメント」を期待した私が間違っていたということか。いずれにせよ、バレエダンサー予備軍だけが番組を見るわけではないだろう。アマチュアにもわかる具体的で適切なコメントが欲しいものだ。

スワニルダ(『コッペリア』)を踊ったダンサーが数人いたが、マイムの部分が(人形に手を振るが答えてくれないとふくれる場面)それぞれ違っていて楽しかった。こういうところも、他人と比較してはいけないというコメント・コードがあるのだろうか、それぞれの違いには一切触れていなかった。しかし、この「マイムが違う」という発見は、素人鑑賞者にとってはとてもうれしいものである(バレエは瞬間芸術であるから、よほど意識して鑑賞するか、そういう意図で映像を作成するかしなければ解りにくいのだ)。そして、そこから、「動きを見るよころび」が生まれてくるのだと思う。

というわけで、本日の結論。「★★のコメント」はいらない。

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