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『テレプシコーラ』第2部完結

『テレプシコーラ』の第2部が5巻をもって完結した。単行本化を楽しみに待っていて(『ダ・ヴィンチ』は読まず)、ようやく第5巻を手にした。第2部では、途中から山岸涼子が何をめざしているのか、本人自身も混乱しているのではないかと思われるほど物語性を無視して、「ローザンヌコンクール」を微に入り細に入り描きこんでいることが気になった。

「叙情性」とか「観客を巻きこむ力」と書かれていても、それを、絵で描くことは難しいし、また、読者にはそれを絵からを読みとることの力が要求される。確かにローラ・チャンがスワニルダの黒い衣装で登場した場面は、迫力があり美しかったが、じっさいの舞台や動画ですら素人目には評価は難しいのに、バレエの絵だけで、踊りの叙情性や観客訴求力を感じ取ることは不可能に近いように思う。

プロ中のプロのダンサーによるバレエは、一瞬のポーズをそれだけ取りだして見ても美しいが(先生はどの場面を撮っても美しくなくてはいけないという)、動きの連続性にこそ美があり、鍛えられた技巧が問われる。山岸凉子は舞踊漫画を描くプロとして、あえてそこを乗り越えようとしたのかも知れないが、残念ながら彼女の意図は達成されなかったように思う。

一読者としては、ローラ・チャン=空美ちゃん説の謎を解き明かして欲しかった。『アラベスク』をこえるバレエ漫画は出てこないのだろうか? 『アラベスク』を山岸凉子の現在の画力で読んでみたいと思うのは私だけか…。

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