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『Number the Stars』を読む

ロイス・ローリーのブログで、トルコの学校(Tarsus American College) で、Number the Stars を授業で使ってはいけないという視察官からの指示があったことを知った。理由は、作品のテーマや政治的意義が小学生にふさわしくないというものらしい(詳細はロイス・ローリーのブログエントリー Troubling letter just received と Turkey leftovers を参照のこと)。

作品は、アンマリー(10歳の少女)の視点から、1943年のナチのコペンハーゲン侵攻とユダヤ人排斥を語ったものである。歴史小説ではあるが、作者によるあとがきによると、作品に語られた出来事はすべて史実に基づいているという。人間の尊厳はどこから生まれるのか、そしてそれをどう持ち続けるのかということを考えることのきっかけになるすぐれた作品である。

先日、石原慎太郎が新党立ちあげに際して、「若い奴ら(50代も含めて)は、日本に対する危機感がない。日本のことを憂えているのは我々だけだ」というような傲慢な発言をしていたが、私は、慎太郎なんかに任せたらとんでもない方向に進んでゆくだろうと怖れている。「九条」の歴史についてきちんと認識しているわけでもない輩が、「九条改正」と考える人もいるのだから「九条堅持」を表明すべきではないなどと発言し、他の人の発言を排斥しているような時代なのだ。しかし、あくまで本人は「善意」のつもりであるから質が悪い。善意の欺瞞の嘘くささを感じるのは私だけか。

歴史的事実が隠されてゆくとどうなってしまうのか、それもやはりロイス・ローリーの The Giver によって語られていた。The Giver Number the Starsも子どもたちには是非手渡したい作品であると私は強く思う。このような作品が読まれないことこそ重要な問題として考えるべきだろう。しかし、「子どもたちにうけるために赤く髪を染め、図書館には子どもが読みたい本をまず入れるべきだと考えているあの人」は、ロイス・ローリーの作品なんかは「文化プレート」が違ってしまった過去の作品だから、もう、読まれないし、読まなくていいなどと考えているのだろうか?

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