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『The Giver』を読む

ロイス・ローリーの The Giver を読んだ。極度に画一化された近未来の「コミュニティ」にくらす人びとは生活のすべてを管理されているのだが、自分たちは「守られて」平穏にくらしていると思いこんでいる。「コミュニティ」はあらゆる面で均一化されていて、太陽の陽ざしも、季節も、色も何もない世界である。家族ですら「ユニット」としてつくられたもので、個を尊重して生きることが許されない社会での物語が展開される。

独り立ちの時をむかえたジョナスが「受けつぐ人(the Receiver)」として任命され、人類の記憶を「受けつぐ人」として訓練が始まったときから、次第に真実が明らかなる。しかし、その真実を知るのは、ジョナスとthe Giverとよばれる記憶を伝える老賢者だけである。記憶を受けつぐことによって、ジョナスが感情を深化させ現在の状況に疑問を感じても、理解できる人は老賢者をのぞいてはいない。

記憶を持たず、感覚や情動の深化がない人間には想像力を持つことができないという恐ろしさに震撼した。しかも、想像力を持たなければ、いまある「生」すら批評することのできないのだ。

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