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いもとようこの『おおきなかぶ』のこと

E=ラーニング大学の授業で、受講生の一人が、いもとようこの『おおきなかぶ』(金の星社/2007年)の最後は、「カブで味噌汁を作る」とチャットを入れてきた。びっくりした私は、早速、件の絵本を注文して確かめた。「味噌汁」は間違い。「かぶのスープ」であった。

これについて発言した受講生は、絵本を一度でも読んでいなかったのか? 確かめずして、人から聞いたまま「味噌汁」とおっしゃったのであろうか。それとも、「スープ」が頭の中で「味噌汁」に変換されてしまったのだろうか。いずれにしても、情報を伝える事の怖さをを感じた。

転んでもただでは起き(たく)ない私は、いもと版の『おおきなかぶ』を実際に手にすることで、いくつかの発見をした。まず、カブを抜く方向が佐藤忠良の福音館版、田島征三のミキハウス版とは逆であること。この、カブを抜く方向はとても重要であると思われるのだが、いもとさんはそこまで考えたのだろうかという疑問をもった。

また、佐藤忠良描くロシアのお百姓さんの手は、いかにも働き者のお百姓さんらしく、がっしりと無骨な手をして、力いっぱいカブの葉っぱの茎を持ってひっぱっている。しかし、いもと版のおじいさんの手は、彼女独特のやさしい色合いで描かれており、茎をしっかり握ってひっぱっているというよりも、ふんわりと添えているようにしか見えない。田島征三のおじいさんも茎をしっかり握っている。

色感といい、表現といいいもと版の『おおきなかぶ』は、昔話絵本として問題があるのではないだろうか。しかし、この絵本がお母さんたちに人気があるのだそうだ。これも件の学生情報であるから、うのみにして良いのやら悪いのやら…。

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