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どこかで、だれかが

どこかで、だれかが、私のレポートの「お題」について「くせのある出題方法だ」とのたまっていた。これは、褒められたとすべきであろう。今回課したレポートのお題は以下のようなものである。

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第2回目の授業時に提示された、子ども時代の読書に言及している参考文献を最低2冊を[ママ]読み、その上で、あなた自身の子ども時代の読書、子ども時代の大切な1冊について具体的にかつ丁寧に述べてください。

子どもの頃読んだ本は、思いだして書くのではなく、もう一度読見直すこと。また、書誌事項など、なるべく正確に記してください。

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これのどこが「くせがある」のかと、出題した本人は思うのだが、確かに簡単には書けないようにできている。心も、身体も頭も使わないと(3H’s)書けない課題ではある。教科書や参考文献を読んで、ちゃちゃっとまとめるようなレポートなんて書いて欲しくないからだ。いや、それはレポートとはいわない。しかし、多くの学生が、「本を読んでまとめること」がレポートだと思っているらしい。

なかには、この「お題」についてさえ、「教えてください」と訊ねてくる受講生もいる。何を教えればいいのか私には解せない。授業の内容を反芻し、「お題」の意義を考えることから出発すべきであるとは一顧だにしないようである。どうやら、「学ぶ」ことより、「資格の取得」に興味があるようだ。しかも、「楽に」取得することに目がいっている。したがって、彼らのなかで行き交う情報は、課題解決やレポートをクリアするための「ノウハウ」だけである。どうやら、課題のためにもレポートのためにも、「一つの解答」があると考えているらしい。

さらに困ることは、こういった大学内における「公情報」が、大学内掲示板(SNS)に簡単にコピペされてしまうことである。レポートの「お題」に著作権があるかどうかは解らないが、時には、「お題」ばかりでなく、受講生に向けられたメッセージさえも、「コピペ」されている。こちらはそんなつもりじゃなかったのに、私のことばが切り貼りされて、ひとり歩きをしているのを見るのは不快だ。

インターネットに蓄積されている膨大な情報とPCの「コピペ」機能のおかげで、個人が手にすることができる情報量は莫大にになり、かつて「通人」や「オタク族」が持っていた「蘊蓄」は、もはや「蘊蓄」ではなくなり、いくつかのキーワードを組み合わせれば、かなりマニアックな情報すらも簡単に手に入るようになった。1冊も本を読むことなく。これはこれでありがたいが、そのような時代における「レポート」とか「調べる学習」のあり方をきちんと考えておかなければ、「クリックさえすれば、答えはある」と思いこんでしまう考えない人間が粗製濫造されてしまわないだろうか。危機感に襲われている今日この頃である。

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