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フィリップ・リーヴの『アーサー王ここに眠る』を読む

フィリップ・リーヴによる「サーサー王物語」の再話、『アーサー王ここに眠る』(東京創元社)を読んだ。ゼミ(3年生)で、サトクリフが再話したアーサー王伝説 The King Arthur Trilogy を読んでいるので関連書籍が出版されたとなるとほっておけないのである。

物語は大変面白く読んだ。いろいろ語りたいこともあるが、井辻朱美さんのあとがきがこの作品の特質をとてもよく紹介していると思うので、ここに紹介したい。

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物語を本来の騎士道ロマンスに寄りそって語るか、その裏の歴史的実像をえぐりだすか。これまでのアーサー王関連は大別すれば、そのどちらかのスタンスであったように思われます。ところが今回ご紹介するフィリップ・リーヴの作品はそのどちらでもなく、その上をゆく作品といえるような気がします。(訳者あとがき)

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吟遊詩人のミルディン(マーリン)が、歴史的存在としての「暴君時代に生きた小物の暴君(本文p359)」アーサーを、いかにして伝説的人物に仕立てあげるのかという過程が、ミルディンの弟子グウィナの視点で語られているのである。私はとくにこの作品の「メタ・ナラティヴ」的な要素に深く興味をそそられた。

人間くさいアーサー王の姿を語りつつ(アーサーの苦悩などの内面については推し量ることしかできないのであるが)、それを「物語」にしてゆく意志と過程に惹かれた。

しかし、井辻朱美さんの「訳者あとがき」があまりにも的確、明晰であるので、こんなふうにブログを書くことが無意味であるような気もしている。

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