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わしこの読書日記

子どもの本や絵本について研究しているわしこの読書日記と身辺雑記。

これも仕事…

大学の教師の仕事は、研究と授業だけだと思われている節があるが、それだけではない。常勤の教員は、当然のことながら、学校経営に関わる仕事がある。私学では、そろそろ授業は終了するが、その後、試験、採点とかなり厄介な仕事が続く。そして、一年に一度の「営業」が待っている。最近では、大学側が手を変え品を変え「営業活動」を行うので、この時期、常勤の教員はけっこうきついものがあると思う。

私のような、ドサまわりフリーター教師も、この時期、授業や試験以外で、「営業」の細々した仕事が待ち構えている。そして、これがけっこう時間をくうのである。その仕事とは、来年度扱う商品の選択とその宣伝活動である。つまり、テキストの選択とシラバスの準備をしなくてはならないのである。お客さまが商品を買ってくれないと、フリーター教師などすぐ首になってしまうような状況だから、かなりいろいろ考える。大学によっては、ゼミに集まる学生数で、その教員を評価するらしい。

だから、あるとき、常勤の教師が、「学生数を減らし、やる気のある学生(だけ)を集める」ためにいろいろな方策を考えているとおっしゃった時には、かなり不愉快だった。常勤先がある先生っていいよねぇ。ドサまわりフリーター教師にはそんな贅沢なことはいえない。「やる気のない覇気のない学生のおしりを叩いて、こちらへ興味を向かせる方策」をつねに考えなくてはいけないからだ。で、結局、「先生、最初、こわかった!」と言われてしまう。まぁ、「最初、こわかった!」だからよしとしよう。「最後までこわい」時もあるしさ。

大学で教えているというと、「すごい!」と思われたり(中には、「へえ、英語しゃべれるんですね」などとナイーブな質問をされ、返答に困ることもあるが)、「えらい!」と勝手に誤解して下さる方がいるが、よーく見てくだされ。大学で教えているといっても、非常勤では「ドサまわり」の「フリーター」にしかすぎないのである。

で、ようやく懸案の来年の商品が全て確定した。英文科の1年生には、The Little House in the Big Woodsで勝負しようと思うが、どうだろうか。

*Comment

NoTitle 

なんて羨ましい授業!!

garth williams の柔らかい挿絵の原書で是非!!
  • posted by ぱたぽん 
  • URL 
  • 2009.01/11 23:28分 
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