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脇明子さん講演会

川崎市で開かれた脇明子さんの講演会に出かけた(生きた学校図書館をめざす会主催)。講演の内容のほぼ4分の3は、著書『読む力は生きる力』『物語が生きる力を育てる』(ともに岩波書店)に書かれている事をお話しされたので(とくに後者)、私にとっては「復習」であった。とはいえ、友人と二人でロイヤルボックスに陣取り、ノートをとりまくりの2時間であった。

気になったのは、脇さんは、聴衆と全く目を合わすことなく、かといって、原稿を読みあげるというわけでもなく、伏し目がちにお話をすすめてゆくスタイルに終始一貫していたことである。聴衆の反応を見ることもなく(見なくてもある程度はわかるだろうが)、レジュメ(多分)に目をやりながら、とうとうと語る姿には、「ブレ」も「揺れ」も「ためらい」も「記憶の遡及」もなく、さらに、当然の事ながら聴衆への問いかけもなく、昨日お話しされた立川の聴衆と同じ話を聞いたんだなという、ヘンな感慨を持ってしまった。講演者にはいろいろなスタイルがあるだろうが、「質の高い本を子どもたちにじかに読んであげてほしい」と訴えるお話と聴衆と目を合わさないで話すスタイルには違和感を覚えた。

帰りも急いでいるし、サイン会もないという話を聞いていたので、以前から気になっていたことを意を決して質問した。「(著書<『物語が生きる力を育てる』>のある部分があのような書き方であると)誤解を招くのではないか」と伺ったのであるが、「間違いない」とのことだった。このような質問は微妙なので、礼を逸しないように伺ったつもりであるが、ご不快だったかもしれないと反省したが、仕方がない。また、私の方もあがってしまったのか声も震えていたし、きちんと説明できたかという事についても心もとないのだ。しかし、どこかで、ふり返って頂くことを期待しよう。

宮西達也の『おまえうまそうだな』批判は、明晰で説得力があった。なぜこの絵本を子どもたちに読む気になれないのかを説明してもらってすっきりした(自分の感覚を他人に説明してもらうなんて恥ずかしいが…)。その他にも、よく売れていて子どもたちに読まれていてよい本とされているが、脇さん的には疑問を感じる絵本がリスト・アップされていた。これについては、「ものさし」も頂いた事でもあるし、これからいろいろ検討してみようと思う。

「?」と思われる本がここぞとばかりに出版されている状況など、「質の高い本」を子どもたちに手渡したいという熱い思いには大いに同感だ。いや熱い思いを抱いていらっしゃるのだろうが、その「熱さ」はいまいち伝わってこなかった。

しかし、以前よくお話を聞く機会があった清水眞砂子さんの講演は、頭と心と身体で聴いた講演会だったが、本日の講演会は「頭」だけで聞いたお話であったなぁ。これも、実際に体験しないとわからない事であった。

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お久しぶりです。
わたしも脇明子さんの講演聞きたかったです。
>聴衆と全く目を合わすことなく、かといって、原稿を読みあげるというわけでもなく、伏し目がちにお話をすすめてゆくスタイルに終始一貫していた
というのは、実際講演を聞く側にたつと同じく違和感を感じると思います。
きっと、大勢の前で講演されるというより、文章で伝える方なんでしょう。
 宮西達也さんについてどのように語られたのかわかりませんが、人気の絵本作家さんで図書館にもおいてます。嫌いではないのですが,個人的にはじっくり読みたい、手元に置いておきたいほどの気持ちが得られない感じを説明していたのではないかと気になりました。
 明日から~子育てに本をといいれてみませんか~と大人から子どもへ手渡す本の重要性を感じ、読み聞かせボランティアや子育ての参考になるような図書を展示します。読み聞かせやブックガイド本などとといっしょに脇明子さんの『読む力は生きる力』も図書館展示します。誤解をまねくのではという点はありますが、多くの方に読んで考えてもらいたい一冊です。わしこ先生の本も展示します。

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