わしこの読書日記

子どもの本や絵本について研究しているわしこの読書日記と身辺雑記。

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ディズニー絵本

春学期の授業も峠を越えて、半分消化するところまでいたった。すると、もう試験(レポート)の内容を考えなくてはいけない。ゼミ、基礎演習は通年科目なので、春学期は「英米児童文学」だけとなる。一昨年までは、「いちばん読みたい絵本をいちばん読みたい人とわかちあった体験記」が春学期のレポートであった。なかなかおもしろいものが出てきていたのであるが、ここ数年、学生の文章力が落ちて、100人ものレポートを読み、評価することが苦痛になってきた(今年は大幅に受講生が減った。最近の英文科学生は「英語学」を好み、文学は敬遠される傾向にあるからだろうか)。

そこで、昨年から課題の選択肢を増やして、「仕事が嫌にならない工夫」をしている。「わかちあいの体験記」の他に、「昔話の分析、解釈」、「創作」を加えた。「創作」は、オールズバーグの『ハリス・バーディックの謎』をヒントを作品をつくるというものである。この授業は楽勝科目ではないけれど、かといってハードルは高くしたくはないのである。

とりあえず、試験にはこんなことを考えているのだがと話して学生の意向を聞いた。一つの課題に集中するというよりは、うまい具合にばらけてくれたので、今年もこれでいこうかなと思っている。ところが、「絵本のわかちあい体験記」で準備をしたいと言ってきた学生が、「ディズニー絵本」を選びたいと書いてきた。

うーん。彼らは、「絵本といえばディズニー」の世代なのか。これは何とかしなくっちゃ。数年前、「ディズニー版白雪姫」をはじめとする、ディズニー・プロダクションによる昔話のアニメーション化について、授業で批判的に扱ったことがあるが、もう一度やっておかなくては、彼らはとんでもない絵本を選んでくるかもしれない。そのときも、「先生のいうことは解るが、でもディズニー好きです」「先生はディズニー嫌いなのですね」(そういう問題じゃないって!)なんていう感想もでてきたが、最近はどうなっているのだろう。

ディズニーの「偽プー」(わしこ語)のグッズをもって、本物プーも読んだことのない自称「プー好き」学生も多いし、この辺でもう一度、「ディズニーの功罪」をやっておくべきであるなと感じている。
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