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オイディプス王の悲劇

英文科2年生の基礎演習は、『イリアッド』をサトクリフが再話した、Black Ships Before Troyを読んでいる。本は大判で持ち運びには少々難有りだが、アラン・リーの挿絵が美しく、また、サトクリフの端正な再話は、原典講読教材としてもなかなかにすぐれている。

人名や地名に馴染みがない学生も多いので、その都度、人間(神さま)関係やその人(神)にまつわるエピソードを紹介したり、地図で確かめたりするので下調べもたいへんだが、関連分野の読書など授業の準備が楽しい。最近では、専門の研究者による入門書がなかなかの優れもので、自分の学生時代と比較すると羨ましいぐらいだ。

大学1年生のとき、「西洋文学入門」で「ギリシア悲劇」を読んだが、いざ、プレゼンとなると、日本語の文献などほとんど見つけられず、みんな同じ参考文献を使っていたことを思いだした。まぁ、こちらの力不足もあるが、あのプレゼンは活気がなかったなぁとうっすら思いだした。自分があまりにも「ガキンチョ」で、物語そのものが理解の範囲をこえていたし、悲劇の「不条理性」についても訳がわからなかったと思う。

それにしても、一部のファンをのぞいては最近の学生は、「ギリシア神話」についても「日本神話」についてもあまりにも知らないのでびっくりしている(自分のことは棚に上げて)。「アキレス腱」「ナイキ(運動靴)」も「ギリシア神話」がソースであるなどと、こちらとしてはとても恥ずかしい話を枕にもってきても、意外に感動(?)されてしまうので驚いた。

というわけで、先週ほとんどの学生が「オイディプス王の悲劇」について、きちんと知らないことを発見したのである。そこで、今日の授業では、オイディプス王の説明ではつまらないだろうと思い(誰が?)、物語に昇華させるべくテキストを作り、「語り(まがい)」に挑戦することにした。「仕上げをご覧じろ」といいたいところだが、15分ぐらいに抑えようとすると肉づけが難しい。

「ギリシア神話」の参考書として文句なく楽しめるのは、阿刀田先生の『ギリシア神話を知っていますか』、『ホメロスを楽しむために』(ともに新潮文庫)である。ところが、これは文庫本なので、ちょっと油断しているとすぐどこかにまぎれこんでしまうのである。いまも、『ギリシア神話を知っていますか』の書誌事項を確かめようと捜しに行ったら見つからなかった(涙)。阿刀田先生の<知ってますか><楽しむために>シリーズは、どれを読んでもおもしろくおすすめである(『コーランを知っていますか』は未読)。

閑話休題。

で、もう一冊のおすすめ入門書は、西村賀子さんの『キリシア神話:神々と英雄に出会う』(中公新書)である。

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