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『歯いしゃのチュー先生』

私は医者が嫌いだ。意識しているわけではないけれど、「白衣症候群」というお墨付きもいただいたし、「お医者さん嫌い光線」出しまくりなんだろうな、と思う。しかし、そうそうお医者さまを避けているわけにはいかず、去年の8月末にここに引っ越して以来、一番足繁く通っているのが歯医者である(よしっと、決心するまで4ヶ月ぐらいかかったけどね)。この歯医者さんは、とてもフレンドリーで安心してお任せしているのだが、やはり子どもにとっては、医者は医者らしい。

歯を抜くのが、こわくていたくて嫌で、決心がつかなくて数時間滞在された女の子がいたし、小さい子どもはたいてい泣いている。そんな子に読んであげたいと思ったのが『歯いしゃのチュー先生』(評論社)。

腕利きのチュー先生(ネズミ)の患者はネズミばかりではなく、自分よりずっと大きな動物が患者としてやって来る。そんな患者にチュー先生は、はしごにのぼったり、宙づりになったりして診察するのである。でも「先生はネズミですから、きけんなどうぶつのちりょうはしません。かんばんにも、ちゃんと書いてあります」。チュー先生の看板には「ネコやそのたきけんなどうぶつのちりょうはおことわり」と書かれている。もう、このあたりから私は、わくわくうれしくなってきた。そんなチュー先生のところにキツネがやってくる。どうするんだろう。医者としての使命感に燃えたチュー先生はなんとキツネを診察してあげることにする。「どーするの? だいじょうぶ」とは私の叫び。

なんたって、欧米では、キツネは悪いヤツの筆頭にあげられる存在である。ときにはオオカミよりもずるがしこく、こわい。ロージーを追っかけるキツネ。おだんごパンに歌をうたわせて、おだんごパンをくっちまうキツネ。何人もの女性を殺したフォックス氏。悪いキツネはぞくぞく出てくる。日本では、稲荷信仰のなごりなのか、キツネがずるがしこく、悪いヤツというイメジはないと思う。「ごんぎつね」はその筆頭か。そういえば「こぎつねこんこん」ってかわいらしい歌もあったなぁ。閑話休題。

ところが、このキツネときたら、ステキな金歯を入れてもらったくせに、こともあろうにチュー先生とおくさんを「しおつきのなま」で食べてしまおうと考える。さて、どうなるか、最後はどうぞ自分で確かめてください。腹に一物あるキツネの表情がとてもよい。でも、あなどるなかれ!

スタイグっていいなぁ。しみじみ幸せにひたってしまった絵本。

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