2007.11/12 [Mon]
岩村暢子『普通の家族がいちばん怖い』
岩村暢子さんの『普通の家族がいちばん怖い』(新潮社)を読んだ。副タイトルに<徹底調査! 破滅する日本の食卓>とあるように、230世帯への「正月とクリスマスの食卓」の聞き取り調査をまとめたものである。
18歳と14歳の少年が、サンタクロースに自分のほしいものを伝える手紙を書くという冒頭のエピソードを読んで(手紙を書く彼らは、おそらく母親の「ノリ」に一緒にノッて、ちゃっかりプレゼントを貰っているのだろうが)、まずびっくりさせられたが、このびっくりは最後まで消えることはなかった。むしろ、読み進めるうちに、ここで紹介される母親の姿勢や子どもたちとの接し方に、違和感を覚え、最後には、怖くなった。いったい、これが現代日本の普通の家族というのであれば、たしかに私たちはおかしくなっていると、暗澹たる気分になってしまった。
中高生でもサンタクロースからプレゼントを貰うというのは、例外ではなく、そこには中高生になっても「サンタからプレゼントをあげたい」「[サンタを信じる]夢を持ってほしい」と願う両親(とくに母親)がいるからだという。
なぜなのか? 岩村氏は、母親への丁寧な聞き取り調査や食卓の写真から、母親たちの「幻想」を明らかにし、みせてゆく。現代家庭のイベント化されたクリスマスやお正月の食卓から、いま起きつつある、家族の歪みをえぐりだしている。「家はこんなにひどくない」と思う人もいるだろう。しかし、すべてには当てはまらなくとも、どこかで、思い当たることがあるはずだ。そして、その「思い当たること」の深層には、「家族の幻想」に囚われ、表面だけの「理想の家族」にしがみついている人びとが見え隠れしている。
18歳と14歳の少年が、サンタクロースに自分のほしいものを伝える手紙を書くという冒頭のエピソードを読んで(手紙を書く彼らは、おそらく母親の「ノリ」に一緒にノッて、ちゃっかりプレゼントを貰っているのだろうが)、まずびっくりさせられたが、このびっくりは最後まで消えることはなかった。むしろ、読み進めるうちに、ここで紹介される母親の姿勢や子どもたちとの接し方に、違和感を覚え、最後には、怖くなった。いったい、これが現代日本の普通の家族というのであれば、たしかに私たちはおかしくなっていると、暗澹たる気分になってしまった。
中高生でもサンタクロースからプレゼントを貰うというのは、例外ではなく、そこには中高生になっても「サンタからプレゼントをあげたい」「[サンタを信じる]夢を持ってほしい」と願う両親(とくに母親)がいるからだという。
なぜなのか? 岩村氏は、母親への丁寧な聞き取り調査や食卓の写真から、母親たちの「幻想」を明らかにし、みせてゆく。現代家庭のイベント化されたクリスマスやお正月の食卓から、いま起きつつある、家族の歪みをえぐりだしている。「家はこんなにひどくない」と思う人もいるだろう。しかし、すべてには当てはまらなくとも、どこかで、思い当たることがあるはずだ。そして、その「思い当たること」の深層には、「家族の幻想」に囚われ、表面だけの「理想の家族」にしがみついている人びとが見え隠れしている。

キニナリマス!