2007.10/24 [Wed]
ちいさな人たち
「子育てサークル(2歳児)」の運営委員をしている方にたのまれて、「絵本について」のお話をしてきた。会場には、15人ぐらいの2歳児とおかあさんたちが集まっていた。10月に2歳になった人をみんなの歌でお祝いしたあと、座談会のように丸くなってお話をした。
こんなにたくさんの2歳児を見たのは、たぶんはじめて。あたりを走り回る子、泣きわめく子、お母さんにひっついて離れない子、私のことが気になって寄ってくるのに、こちらが近づくと逃げる子、「ガン」を飛ばす子、ごろごろしている子などなど、わめき声や鳴き声やおしゃべりのなかでおかあさんたちに話しはじめた。
2歳児にとっての「絵本」はまだまだおもちゃであること。この時代の子どもたちにとって、もっとも大切なのは「愛情ある身近なおとな(おかあさん)の声と言葉」であること。日常の言葉は、指示、命令、禁止など「おとな目線」「保護者目線」から出てくるものがほとんどであるから、「絵本」や「わらべ唄の言葉」を大事につかって、楽しんでほしいことや、発達段階にそった絵本の特徴を実際に確かめていただいた。
それではと、『ごぶごぶごぼごぼ』を読みはじめると、ちいさな人たちは、わらわら私のまわりに集まってきて、じっと耳をすませて、一つ一つの言葉に反応し、笑ったり、絵に見入ったりした。最後の「しー」のところでは、すっと静かになった。非言語的ではあるけれど、日本語の響きを受けとめたちいさな人たちと私は、絵本の言葉を通して心がつながったような感覚をもらった。ちいさな人たちは、「絵本を読む私」は受け容れてくれたのであった。「もっかいよんで」のリクエストが繰りかえされたのもうれしかった。
とくにくいつきがよかった絵本は、『がたんごとんがたんごとん』『とまとがごろごろ』『でてこいでてこい』『ごぶごぶごぼごぼ』(以上福音館書店)、『たべたのだあれ』(文化出版局)である。『がたんごとんがたんごとん』や『とまとがごろごろ』などはすでに絵本の中に「物語」を読むことができる。
ところで、始まる前、私に鋭いガンを飛ばしていた男の子は、絵本を読みはじめると、こちらににじり寄ってきて、先ほどの「目つき」をすっかり変えて、楽しんでくれた。
また、是非、図書館を利用してというお話もしたのであるが、お母さんたちの反応は「いまいち」だった。自分自身が図書館の利用者でなければ、子どもをわざわざ図書館には連れて行かないのだということが、よく解る反応であった。「図書館は使える場所だ」ということが実感されるのは、その場に足を運んでみないと解らないのだ。日本の「ブックスタート」が、子育て支援に終始しているという批判が生まれるのもすこし理解できた。本場のイングランドでは、「ブックスタート」と「図書館」には緊密な関係が作られているということである。
こんなにたくさんの2歳児を見たのは、たぶんはじめて。あたりを走り回る子、泣きわめく子、お母さんにひっついて離れない子、私のことが気になって寄ってくるのに、こちらが近づくと逃げる子、「ガン」を飛ばす子、ごろごろしている子などなど、わめき声や鳴き声やおしゃべりのなかでおかあさんたちに話しはじめた。
2歳児にとっての「絵本」はまだまだおもちゃであること。この時代の子どもたちにとって、もっとも大切なのは「愛情ある身近なおとな(おかあさん)の声と言葉」であること。日常の言葉は、指示、命令、禁止など「おとな目線」「保護者目線」から出てくるものがほとんどであるから、「絵本」や「わらべ唄の言葉」を大事につかって、楽しんでほしいことや、発達段階にそった絵本の特徴を実際に確かめていただいた。
それではと、『ごぶごぶごぼごぼ』を読みはじめると、ちいさな人たちは、わらわら私のまわりに集まってきて、じっと耳をすませて、一つ一つの言葉に反応し、笑ったり、絵に見入ったりした。最後の「しー」のところでは、すっと静かになった。非言語的ではあるけれど、日本語の響きを受けとめたちいさな人たちと私は、絵本の言葉を通して心がつながったような感覚をもらった。ちいさな人たちは、「絵本を読む私」は受け容れてくれたのであった。「もっかいよんで」のリクエストが繰りかえされたのもうれしかった。
とくにくいつきがよかった絵本は、『がたんごとんがたんごとん』『とまとがごろごろ』『でてこいでてこい』『ごぶごぶごぼごぼ』(以上福音館書店)、『たべたのだあれ』(文化出版局)である。『がたんごとんがたんごとん』や『とまとがごろごろ』などはすでに絵本の中に「物語」を読むことができる。
ところで、始まる前、私に鋭いガンを飛ばしていた男の子は、絵本を読みはじめると、こちらににじり寄ってきて、先ほどの「目つき」をすっかり変えて、楽しんでくれた。
また、是非、図書館を利用してというお話もしたのであるが、お母さんたちの反応は「いまいち」だった。自分自身が図書館の利用者でなければ、子どもをわざわざ図書館には連れて行かないのだということが、よく解る反応であった。「図書館は使える場所だ」ということが実感されるのは、その場に足を運んでみないと解らないのだ。日本の「ブックスタート」が、子育て支援に終始しているという批判が生まれるのもすこし理解できた。本場のイングランドでは、「ブックスタート」と「図書館」には緊密な関係が作られているということである。

NoTitle
図書館も、地域の中でもっと足を運ばれる魅力的な場になるといいですね。といっても、私も地元図書館は本は借りに行きますがおはなし会などはちょっと遠慮しています。以前に行ったときには、スペースに対して子どもが多すぎるような(小さい子には肝心の絵が見えない)、数冊の絵本読みでしたが冗長な印象がありました。