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映画「ミス・ポター」を見る

先日に引き続き、MMシネマで「ミス・ポター」を見た。今回は、夫と一緒。映画そのものは、原作も読んでいたし、ポターの生涯については知るところも多く、その点では目新しいものはなかった。むしろ、もう少し、ポターの「情の強さ」(©猪熊葉子)とでもよぶべきものがあってもよかったと思う。

ビアトリクスがナチュラリストであることは、よく知られているが、『ものいうウサギとヒキガエル』(猪熊葉子/偕成社)の冒頭には、頭を切断されたマムシが動かなくなるまで、2時間にわたって観察していたというエピソードが紹介されている。このようにというか、これほどまでにビアトリクスは、冷静な観察者でもあったのだ。彼女の才能は絵だけにあったのではない(キノコの研究)。シェイクスピアの戯曲のほとんどをらくに暗唱したというエピソードなどを知ると、これほどの才能を活かすことのできなかった時代について考えないわけにはいかない。親との葛藤も、階級社会や時代が生みだしたものであると考えられる。

ヴィクトリア朝の「リスペクタビリティ」のくびきに引きずられて、もがき苦しんでいたポターは、子どもの本を描くことで、自分のエネルギーを昇華させていった。『ピーターラビットのおはなし』は、子どもたちを大いに楽しませるだけでなく、ポターをがんじがらめにしていたくびきからも解き放ったのだ。

同様に、ドジソン教授ことルイス・キャロルも、『不思議の国のアリス』を書くことで、自らを解放したのであろうか。とくに、キャロルの書いたようなナンセンス物語は、リスペクタブルなものとして、コモンセンスが支配するおとなの世界では受け入られる事はなかったに違いない。

ところで、ポターを演じたレニー・ゼルウィガーはテキサス生まれで、日常生活ではテキサス訛りが抜けないらしいが、映画では、とてもきれいなイングリッシュを披露していた。

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わ!もう観られたのですね~。私も観に行きたいっ。

私もやっと観てきました(^^)

レニー・ゼルウィガーは「ブリジットジョーンズの日記」と言うコメディ映画に出演していてそのイメージが払拭できず引きずってしまいました。
(彼女独特のはにかんだときの表情がコメディと同じなので)

何故ナショナルトラスト運動に関るようになり、絵本作家を捨て、使用人に厳しい農業経営者になったのか・・・

また、彼女のお陰で100年経てもなお乱開発することもなく美しい風景が保存できている・・・その意義などをもっと描いて欲しかったと思いました。

なにはともあれ、楽しんできました。
でも、あの美しい風景をもっとたくさん観たかったのに・・・欲張りすぎ?(^^;)

ゆきなさん:落ちついたいい映画になっていますが、ぱたぽんさんのおっしゃるとおり、ポターの事を知っている人には少し物足りないかも。

ぱたぽんさん:おっしゃるとおりですね。私は「ブリジットジョーンズの日記」は見ていないので、大丈夫だったのですが、映画のテーマが、ノーマンとの恋愛に絞られているだけに、確かに不満が残りましたね。湖水地方の映像は、ほんとうにすばらしかったです。

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