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物語体験

つねづね学生の物語体験の少なさが気になっていたので、今年の1年生は、たくさんの物語を読むことにして、まず、AikenのA Necklace of Raindrops and Other Storiesを読みはじめた。さすがに、このレベルの英語だとらくらく読める学生が多いので、すでに読了間近である。授業では、「英文解釈」を超えて、「物語の語法」や「言葉の選択」についても話ができる。この物語集はタイトルも韻を踏んでいるものも多く、語り口も昔話的なので、声に出して読むとさらに楽しい。

"A Bed for The Night"に鶏の足に乗った家が出てきたので、「ババ・ヤガーって知ってる?」とたずねるも、知っている学生は皆無であった。さらに、3,4年生対象の「英米児童文学」でも同じ質問をしたら、80人ほどの学生のうち手を挙げたのはたったひとりであった(といって一人だけしか知らないというわけでもない)。そこで、「美しいワシリーサとババ・ヤガー」を読んだ。長い話であったが楽しく聴いてくれたようだ。また、すでにシンデレラ型の物語についても話をしてあったので、話型にも興味を抱いた学生もいた。

ババ・ヤガーの小屋のまわりは「人間の骨できたかきねがめぐらしてあり、くいの一本一本に、目玉のあるしゃれこうべがつきさしてある」。「しゃれこうべ」がわからなくて、辞書で確かめたとレスポンスシートに書いてきた学生がいた。「しゃれこうべ」なんて言葉は、確かに物語に触れていないと出会わないだろう。骸骨模様の服やアクセサリーは身につけているのに…。

昔話や創作メルヘンは、読んでもらって楽しむのが一番だ。たくさんの物語を紹介したいが、物語ばかりを読んでいたら授業にならないし、かといって、昔話や物語になじみのない学生に理論ばかりを講義してもつまらないだろうにとも思うのである。

「輪になってみんなが一つずつ昔話や物語を読む会」というのができないかしらと考えることがあるが、彼らはそうまでして物語を楽しみたいだろうか。

●「美しいワシリーサとババ・ヤガー」(東京子ども図書館編『愛蔵版のお話のろうそく2:なまくらトック』。東京子ども図書館。所収)

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