スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最近の読書(昔話)

E=ラーニング大学の授業で「昔話」に関するレポート課題を出した。昔話分析、類話比較、昔話解釈などさまざまなアプローチがあるが、受講生は四苦八苦のようで、「再提出」に嫌気がさして「だんまり」を決めこんだままの学生もいる。出してくれなきゃ単位出せないんですけど…。

昔話に関しては、小澤俊夫先生の「昔話大学」「昔話大学再話コース」で学んだことが「財産」(授業のネタ)となり、さらに継続的に自分でも文献を読んできたつもりである。最近、授業で『古事記』について話したこともあって、三浦佑之先生の著作に集中的に触れ、たくさんの刺激をいただいた。なかでも、『昔話にみる悪と欲望:継子・少年英雄・隣のじい』(新曜社)は、わくわくしながら読んだ。とくに、英雄譚を扱った章は秀逸で、神話の英雄が昔話の英雄に変容(矮小化)してゆくという考察は説得力があった。

また、「笠地蔵」や「こぶとり」についても、共同体の秩序や意識という視点を照射することで、昔話の新しい側面が見えてくるのは刺激的であった。神話を専門にされている三浦先生ならではの視点であるし、『古事記』そのものへの関心もさらに広がった。

研究や講義が先人の知の蓄積があればこそ可能であるということが、昔話関連の本を読むことで再確認できた(つまり、講義の種本がわかるってことです)。日本の昔話関連書籍の一部を記しておく。

●稲田浩二編著『昔話の年輪80選』筑摩書房
●武田正『昔話の発見:日本昔話入門』岩田書院
●三浦佑之『昔話にみる悪と欲望:継子・少年英雄・隣のじい』新曜社
●吉沢和夫『民話の心と現代』白水社


コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

月別アーカイブ

最近のコメント

プロフィール

わしこ

  • Author:わしこ
  • 無断転載ご遠慮ください。
FC2カウンター
最近の記事
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。