スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ピーターラビットのおはなし』の翻訳

『ピーターラビットのおはなし』の日本語初訳の年が修正された。今までは、大正7年に出版されたもの(雑誌『子供之友』、1918年)が本邦初訳であるとされていたのだが、さらに早く、明治39(1906)年11月に、『日本農業雑誌』に「お伽小説 悪戯な小兎」(6ページ分)として掲載されていたことが、河野芳英氏らの調査の結果、解ったそうである(『読売新聞』5月9日夕刊に掲載された記事から)。日本語訳は、なんと原書出版の4年後ということになり、英語版『ピーターラビットのおはなし』の翻訳はオランダ語が一番早いとされていたのであるが、この調査により、「お伽小説 悪戯な小兎」が初訳であることがわかった。

記事には、『日本農業雑誌』「お伽小説 悪戯な小兎」の写真が掲載されていて、よく見ると興味深い。まず、ポターの名前や翻訳であることがいっさい書かれていない。「松川二郎」と作者名があるだけだ。また、「ピーター」も「ペター」と表記されているし、柵をくぐり抜けている絵は、たちの悪い模写のようで、ピーターは、ウサギではなく「キツネ」に見える。

ところで、鈴木宏枝さんのブログでもこの件について触れているのを見つけた。彼女のブログでは、5月12日に『朝日新聞』が、後追いで掲載した記事について言及している。彼女は、『朝日新聞』の記事を書いた新聞記者が、「杢平爺さん」と訳した「McGregor」さんの表記を間違えていること(「マクレガー」)に気づき、件の記者が日本語訳にあたらずに記事を書いたであろうことを指摘している(耳で聞くと微妙ではあるが、日本語表記は「マグレガー」である)。

ところが、なんということであろうか! 『読売新聞』でも「マクレガー」になっているのである。こんな恥ずかしい間違いをしたのは誰? 朝日の記者は、読売の記事をそのままちゃっかりお借りしたわけ?

ずっと昔、マーシャ・ブラウンさんのおともをして、山口県に講演に行ったことがあるが(通訳をしました)、そのとき出会った、あまりにいい加減で不勉強だった新聞記者のことを思いだした。「取材に来るなら、少しぐらいは取材対象のことを勉強して来いよ!」といいたくなるほど、失礼な質問をマーシャさんにくりかえしていた。結局、記事は、オリジナリティに欠けるあたりさわりのないつまらないものになっていた(怒)。

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

月別アーカイブ

最近のコメント

プロフィール

わしこ

  • Author:わしこ
  • 無断転載ご遠慮ください。
FC2カウンター
最近の記事
カテゴリー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。