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2007.05/12 [Sat]
「ちくりんぼう」を語る
一年生のクラス(大学生です)で「ちくりんぼう」を語った(読んだ)。笠原政雄さんの『雪の夜に語りつぐ』(福音館書店)に収録されているものだ。
この作品は「三枚のお札」の類話で、その起源は、『古事記』の「イザナギの黄泉の国訪問」のエピソードにまで遡ることができる。笠原さんの「ちくりんぼう」のおもしろさは、なんといっても、「グレート・マザー」あるいは、「母なる自然」を連想させる山姥にある。頭の中にはムカデやトカゲがちょろちょろしていたり、小僧のおしっこを「つうつう」飲んでしまったりする山姥である。笠原さんと同じ新潟県出身の池田チセさんが語る「三枚のお札」の山姥はそこまでしないし、こちらのほうが人口に膾炙していると思う。しかし、私はこの笠原さんの語る山姥が好きだ。昔から、山姥が出てくる話が好きだったこともあるが、笠原さんのこのお話を知った時から、さらに「山姥」について考えるようになった。
ところが、この話を「きもい」「変態」といって、片づけてしまう学生がいる。「きもい」といってそこで思考を停止してしまったら、何の発見もないのだが、これは、昔話の言葉への過剰な反応であるとも思われる。さいわい、先日の一年生は「おもしろい」「イメジがはっきり頭の中にうかんだ」と楽しんでくれた。ただし残念なことに、彼らにはほとんど昔話体験がないことが判明した。とくに、語ってもらった経験のある学生は皆無であった。
最近、さまざまなところで「語り」の場がひらかれていると聞くが、実際には、まだまだなのだろう。今からでも遅くないと思い、今年の一年生には「物語」にたくさん触れることができる授業をめざしている。
●池田チセさんの語りは、『おばばの昔ばなし』(水沢謙一著/野島出版)に収録されている。
この作品は「三枚のお札」の類話で、その起源は、『古事記』の「イザナギの黄泉の国訪問」のエピソードにまで遡ることができる。笠原さんの「ちくりんぼう」のおもしろさは、なんといっても、「グレート・マザー」あるいは、「母なる自然」を連想させる山姥にある。頭の中にはムカデやトカゲがちょろちょろしていたり、小僧のおしっこを「つうつう」飲んでしまったりする山姥である。笠原さんと同じ新潟県出身の池田チセさんが語る「三枚のお札」の山姥はそこまでしないし、こちらのほうが人口に膾炙していると思う。しかし、私はこの笠原さんの語る山姥が好きだ。昔から、山姥が出てくる話が好きだったこともあるが、笠原さんのこのお話を知った時から、さらに「山姥」について考えるようになった。
ところが、この話を「きもい」「変態」といって、片づけてしまう学生がいる。「きもい」といってそこで思考を停止してしまったら、何の発見もないのだが、これは、昔話の言葉への過剰な反応であるとも思われる。さいわい、先日の一年生は「おもしろい」「イメジがはっきり頭の中にうかんだ」と楽しんでくれた。ただし残念なことに、彼らにはほとんど昔話体験がないことが判明した。とくに、語ってもらった経験のある学生は皆無であった。
最近、さまざまなところで「語り」の場がひらかれていると聞くが、実際には、まだまだなのだろう。今からでも遅くないと思い、今年の一年生には「物語」にたくさん触れることができる授業をめざしている。
●池田チセさんの語りは、『おばばの昔ばなし』(水沢謙一著/野島出版)に収録されている。
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昔話ってどこか奇妙ですよね。結構残酷だったり。わたしは妖怪が出てくるものが好きでした。
昨日ゼミで東京こども図書館に行ってきました。昔話の資料がたくさんあったり、かわいいお話の部屋があってすごくわたし好みでした。あぁーあんな図書館が公立の施設でできないかなぁなんて思っちゃいました。