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復活か?

思いのほか長びいた風邪がようやく落ち着き、そろそろバレエのお稽古も復活させたいと思っている今日この頃。「熱っぽいなぁ」と思って、体温を測っても、せいぜい36度台後半。私って、冷え性なのかしら。メールも読むだけで、返事を書いたのはE=ラーニング大学の学生からの質問だけだった。それでも、人と会わなくてはいけなかったり、ずいぶん前から予定していたコンサートやバレエの公演があったりして、けっこう出かけていた。

ありがたかったのは、11月の第一週が学園祭で授業に行かなくてよかったこと。おかげで少し本が読めた。

『ベラスケスの十字の謎』(エリアセル・カンシーノ/宇野和美訳/徳間書店)がおもしろかった。スペインの宮廷画家ベラスケスの「侍女たち」にまつわる謎に触発されて書かれたミステリータッチの物語。短いし日本語訳もとてもよいので、一気に読んでしまった。本のカヴァーには「ミステリアス・ファンタジー」と紹介されているが、作品中の「ファンタジー」要素はたいへん少ない。しかし、この部分があるために、この作品におもしろさが増し、神秘性が付加されているように感じた。

「侍女たち」という絵で私が一番気になるのは、あの、憤然と(としか思われない)立っている小人の女性である。マルガリータ王女より、また、彼女を取りまく侍女たちよりも、あの女性に目を奪われてしまう。「マリバルボラ」(本名はバルバラ・アスキン)というらしい。物語の主人公は、マリバルボラの右手にいて、犬に足をのせているニコラスだ。「絵の中に永遠を描く」(p109)とは、「わたしとわたしの道連れとなる者全員の魂をそそぎこんだ、水時計」(p112)とは何なのか。読み終わっても簡単に答えなど見つからないから、いっそう心に残る作品だ。ダンテの『神曲』の詩句も効果的に使われている。

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