2006.09/08 [Fri]
『ロザムンドおばさんの贈り物』を読む
『ロザムンドおばさんの贈り物』(ロザムンド・ピルチャー著/晶文社)を読んだ。2冊の短編集から訳者(中村妙子)が7編を選んで訳した短編集。どれもこれも読後感がとてもよい。オー・ヘンリーの作品を読んだあとみたいな満足感と幸福感をもった。ちょっと気の利いた結末は、時におしゃれで、ハッピー・エンドとよぶほど大げさなものではないが、独特の世界を穏やかに主張し、じわじわと心にしみいる。ささやかな幸福に驚く力を目覚めさせてくれた。
最近の子どもの本は、ひりひりと痛むような子どもや子どもを取りまく世界が書かれ、なんだかつらい気持ちを抱かされていたのだが、ピルチャーの作品は、もちろん子どもの文学ではないけれど、物語のよろこびを素直に伝えてくれた。こんな作品がもっと読まれてもいいはず、と感じた。原書は、1985年、1991年に出版されたもので、翻訳も1993年である。いまこのような物語世界を書く人はいないのだろうか。それとも、書けないのだろうか。
最近の子どもの本は、ひりひりと痛むような子どもや子どもを取りまく世界が書かれ、なんだかつらい気持ちを抱かされていたのだが、ピルチャーの作品は、もちろん子どもの文学ではないけれど、物語のよろこびを素直に伝えてくれた。こんな作品がもっと読まれてもいいはず、と感じた。原書は、1985年、1991年に出版されたもので、翻訳も1993年である。いまこのような物語世界を書く人はいないのだろうか。それとも、書けないのだろうか。

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