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学校司書の実践記録

現役の学校司書である五十嵐絹子さんの実践記録『夢を追い続けた学校司書の四十年:図書館活用教育の可能性にいどむ』(国土社)が出版された。五十嵐絹子さんは、先進的な図書館活用教育で知られる鶴岡市立朝暘第一小学校の学校司書である。

この著作は、平成14年に「学校図書館大賞」を受賞した朝暘一小の図書館活用教育を学校司書である五十嵐絹子さんの目からつづった記録であり、また、五十嵐さん自身の学校司書としての歩みの記録でもある。「たいへんだったけどいい思い出」として書かれているのではなく、「子どもの学びの質を高めるために・・・教育創造のヒントとなり、子どもたちの明るい未来へ向けて、進んでいく力や励ましに」なってほしいという思いに支えられたためか、書きづらかったこともあるだろうに、丁寧に誠実に筆が進められ、そのお人柄もうかがえる。

学校という組織の中で、学校司書という位置はきわめて微妙である。図書館に閉じこもってばかりいないで、午前中は職員室で事務の仕事を手伝うように言われたこともあったらしい。鶴岡市では昭和41年から大規模校に限って学校司書を配置している。確かにこれは、現実のほとんどの学校の状況を見る限り、たいへんうらやましいことである。しかし、学校司書が配置されているからといって、ことはそれほど簡単ではなかったことが、このエピソードからわかる。教師の学校図書館に対する理解や知識がなければ、図書館は十分に活用されないのだ。朝暘一小の活動がここまできたのは、校長主導のもとに全校的にとり組んできた結果であると思うし、五十嵐絹子さんの地道な働きかけと図書館に対する真摯な思いが実を結んだのであると思う。

この著作は、いまあちこちで育っている学校図書館運動へのうねりに光をあて、励ましをてわたしてゆくだろう。それは、この著作が子どもに対する信頼と「読書があなたの人生を支えるのだよ」という熱い思いがほとばしる謙虚なメッセージにあふれているからだ。

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