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変人って? 『フランス反骨変人列伝』を読む

非常勤先のK大学で一緒になる先生から、ご著書『フランス反骨変人列伝』(安達正勝/集英社新書)をいただく。フランス正史にはほとんど登場することのない、いわゆる変わった人たちを紹介している著作である。自分の妻を「公式寵姫」に遇されたことに異議を唱え、時の王と対決したモンテスパン侯爵。社会に復讐するために犯罪を犯し、獄中で詩を発表するなどして話題をさらった「困った変人」のラスネール。しかし、なんといっても死刑執行人のサンソンの生涯には、深く心をえぐられるものがあった。

膨大な資料から取捨選択されたものを、抑制された筆致で語られたそれぞれの人生は、物語を読むのとはまた違った想像力を刺激される。筆者によって差しだされたそれぞれの人生の有りようが、読み手に読まれることによって完成されるために、作者にあやつられ束縛されることなしに、それぞれの人生や人間を直に感じることができるからだろうか。物語の場合は、主人公の人生や人間に対して作者が作りだす強靱な「思い」にとらわれ、軌道修正を迫られ、作者の「解釈」に収斂されてゆくこともあるからだ。

「十分な状況証拠がある場合は資料と資料の隙間を埋めるために推理もするが、それは、筋を作るためではなく、より真実に迫るためである(あとがき)」という筆者の、歴史に生きた実在の人物に誠実に向きあおうという姿勢に、対象人物への「愛」も感じられる。

私たちが、「私」を貫こうとしたら、多かれ少なかれ「変わっている」ということになる。だから、ここに書かれた人たちがどれほど変人であろうと、共感できる要素はどこかしらに見つけられるのである。

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ユニーク

あなたはユニークな方ですね
.....とわたしはよく言われます。が、あまり喜びません。ユニークとは日本では誉めことばではないからです。(.....よくやりますね...わたしにはついていけませんが...)という内心の声が聞こえてきます。.....もしかしたら わたしは素直ではないのかな。

ちかごろは いいえ わたしはとってもスタンダードです
と答えることにしています。相応の年齢がきたから妥協できるって
ものではありません。
わたしはことに 語りについては本流中の本流だと信じています。
語りとは今を生きるものです。
筋をとおすことが変人なら それもよいですね。

読んでみたくなりました。

しょうもない「お忙しいところ失礼いたします」という、ほんとうに失礼な電話に(XX様のお宅ですか?などとか決してきかない、セールス電話)、「はい、忙しいです」と答える私は、「変人」かもしれません。このような電話の対応は、いくつかヴァージョンがあって、「ハイ」と答えたあと、タイミングを見計らって、Who's speaking? と応じることもあります。一事が万事です。

しかし、「お忙しいところを・・・」なんて、ほんとは全然思っていないくせに、平気で「形骸化」した言葉を使う奴らは、だいっきらいである。自分の「気持ちにうそをつきたくない」「心からの言葉を発して、心からの言葉を受けとめたい」と思うと、とかくこの世は生きにくい。

私だって、そういう言葉を使わないわけでもないが、、。あまり白々しいと、すっごくいやだ。また、私の「心からの言葉」を、受けとめずに、平気で踏みにじる学生(ガムをかむな、遅刻したら入室するな)もいやだ。言葉通りにすると(ガムは注意し、遅刻者は帰す)、私も落ちこむのである。

似てるかも

わたしは  はい、忙しいので失礼します、さようならガチャンと切っていたときがあります。ちかごろは まぁ あちらも仕事なのだから...と「ありがたいのですが間に合っておりますので」..とか「お売りできる車両はありません」 と応えるようにしています。かかってくるのは融資(これはほとんど経済ヤクザ)か中古車両の販売(どうやら日本の中古トラック、土木工作機械は中東あたりでモテモテなのです)あとNTTの代理店と称する方々(これにはNTT内部の知人の情報では光通信はまだ早いそうなのでけっこうですとこたえます)それぞれ電話1本で利ざやを稼ごうという魂胆のやからです。...がTELしてくるのはパートのひともいるので ....今はダジャレかなんかいいお断り方法はないか考え中です。

どうやら わしこさんとは話が合いそうです。

寝た子を起こす

ベリットさんの記事へのコメントで
意識化とあるのは意識下の変換ミスでした。
どうやって直したらいいのかな....

こちらの管理機能では修正が難しいようです。どうしても気になるのであれば、「修正版」をアップしてください(コピーして、直せば簡単ですよね)。その時点で、古い方を削除します。

早速に私の本を取り上げて下さり、ありがとうございます。
「物語」との違いについてのご指摘、鋭い、と思いました。
日本人は「標準的価値観」に収斂される傾向がフランス人よりも強いように思います。それは、たぶん、長い歴史の中で「お上」にさんざん痛めつけられてきたからではないかと思います。フランス人ですと、革命を起こして時の政府を倒してしまうこともありますが、日本にはそういう伝統がありません。(ああ、やっぱり、僕はフランスかぶれなのかなぁ。ごめんなさい。)
もちろん、正しくて安全な「標準的価値観」が多いのですが、中にはやばい「標準的価値観」もあります。そういうやばい「標準的価値観」ににみなが一斉に走ると、とんでもないことになります。戦前の軍国主義一色が典型的な例です。
それぞれの人が、それぞれの価値観にしたがって、それぞれの人生を生きるのがいい、と私は思っています。

安達先生、ご訪問ありがとうございます。私は、あのあと『死刑執行人サンソン』を読み返しました。

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