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『めっきらもっきらどおんどん』

連休明けの木曜7限は、予定通り学生自身が絵本の場を作ることをめざす「絵本のわかちあい」を中心にした授業スタイルにシフトした。今回は、学生主導授業の一回目のため、昨年から引きつづく「もぐり」の学生のうち2人にお願いした。

30人収容のゼミ室(机がロの字型に配置されている)の真ん中に、聴き手はリラックスして車座になり、読み手は、椅子に座って絵本を読むのである。トップバッターのNさんが選んだ本は『14ひきのせんたく』(いわむらかずお/童心社)。狭い空間とはいえ、この『14ひきのせんたく』は、絵を読むことを楽しむ作品のため、少し見にくいようだった(あとでじっくりまわし読み)。

「せんたく」つながりで、二番手のIさんが持っていた『せんたくかあちゃん』(さとうわきこ/福音館書店)を急遽私が読むことになった。洗濯をするのが「かあちゃん」であるという、時代的な(1978年初版)制約もあり、ジェンダー・ステレオタイプだという批判のそしりは免れないかもしれないが、この作品の価値は、そのような批判より大きいことをみなで確認した。「せんたくものをほしたあとはラムネのんだみたいにすっきりする」という、日常の喜びを伝えずして、どうするのだ、といいたい。洗濯板でごしごしするのはごめんだけれど、日々の生活の営みがあってこその「生」だと思う。

『めっきらもっきらどおんどん』(長谷川摂子・ふりやなな/福音館書店/1990年(<こどものとも>では85年)には、かなりの部分が『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック/冨山房)と類似していることに気がつき、びっくりした。

かんた君が友だちを捜して「ここまでやってきた」のに見つからないことが「しゃく」だったので、でたらめの歌を歌いだすと、異界に入ってゆく導入部分(異界には一人で入る)、異界の生き物に出会う、「母なるもの」への愛着により、現実に戻る場面など、『かいじゅうたちのいるところ』の残響が意識された。この作品も、内奥の冒険を外在化している絵本であろう。日本的な場所や設定(森の中の神社や登場人物)に目がゆき、最初に読んだときには全く気づかなかったのだ。

ところで、かんた君は異界の食べ物(もち)を口にしてしまったのに、こちら側に戻ってこれたのには、何か理由があるのだろうか? でも、帰ってこられてよかったね。

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めっきらもっきらどおんどん

はじまてコメントを入れさせていただきます。

『めっきらもっきらどおんどん』の書名で「ハッ」としました。

先日、夕食時に6年生の娘が「この頃ずっと気になっている事があってね・・・。」

と、言い出すので、何の悩みかと身を乗り出すと

「『めっきらもっきらどおんどん』のでたらめな歌(呪文?)がどうしても思い出せなくてイジイジする」

というので、思わず“ズルッ”となってしまいました。

「・・・なんだ悩みじゃなかったか」と安心してしまい、すっかり忘れていました。

娘よ、すまぬ。明日図書館で借りて娘のイジイジをすっきりさせてやらねばと心に誓いました。

呪文

山本啓子さん:コメントありがとうございます。呪文は、「ちんぷく まんぷく/あっぺらこの きんぴらこ/じゃんがら ぴこたこ/めっきらもっきら どおんどん」ですね。お嬢さんのいじいじはとれましたか? 

どこかよその国(異界)へ行って帰ってきた子どもが「呪文」を思い出したくていじいじするお話は、バーミンガムの『くものこどもたち』もそうでしたね。

「いじいじ」という言葉、気に入りました。

スッキリ

わしこさま、呪文ありがとうございます。バーミンガムの『くものこどもたち』は未読です。メモしなきゃ。

「『めっきらもっきらどおんどん』はさっそく図書館で借りて、ヒサビサに読み合いました。「おもちのなる木」に感嘆の声をあげていました。

読み聞かせノートを見たら1999年に初めて読んでやったようです。娘が生まれてから毎晩読み聞かせを続けていて、ノートは途中で思いついて読んだ本を記録することにしました。後から見てみると何度も登場する本があったりその頃の好みが見えて面白いです。

今晩で、吉田遠志さんの「アフリカ絵本シリーズ」を読み終えました。18巻目が完成する前に亡くなられたそうで、非常に残念です。

長いコメントになってしまいました。ごめんなさい。

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