2006.04/29 [Sat]
絵本を読んで育つ
学生たちの話を聞いたり、授業のレスポンスカードから察すると、どうやら、『かいじゅうたちのいるところ』 『ぐりとぐら』 『三びきのやぎのがらがらどん』 『はらべこあおむし』などの絵本たちが、彼らの幼い頃の定番絵本になっていたことが実感できる。つまり、1990年前後に、これらの作品が、ようやく絵本の古典的定番として定着したのではないかと推測されるのである。きちんと統計を取っているわけではないし、私がつきあっている学生のことを一般論として考えることは危険ではあると思うのであるが、幼稚園の運動会の参加賞に『ぐりとぐら』をもらったという思い出を報告してくれた学生もいる。
「絵本」がこの世に生まれることと、「定番になること」までには、膨大な道のりが横たわっている。定番になるどころか、あっという間に、「品切れ、絶版」になってしまう絵本の方が圧倒的だろう。子どもたちが楽しみ、そして、その子どもたちが親になって手渡す。はじめは細々と、その絵本の真価を理解し、伝えたいと思う人たちが、一冊ずつ心を込めて手渡して来たから、こういった状況が生まれるのである。
木曜7限は、『がらがらどん』の話で盛りあがった。子どもの読書の特徴として、「主人公に同化して読む」という話から、自分たちの体験が続々と出てきたのである。「私は小さい頃、大きなヤギになっていた。大きなヤギがかっこよかったから」「大きなヤギはおとうさんだった」というように、主人公と同化して読んだとしても、その読み方はさまざまだ。いずれにしても、そのときの自分の有り様と重ねあわせて読んでいることが興味深い。
『がらがらどん』の「遊びページ」に描かれた谷川の景色を「トロルががねんねしているところをよく見せて」といって、この絵本を楽しんだ子どもの話をしたら、TFさんが「背筋がぞくっとした」と言った。幼い子どものまっすぐに絵を見る鋭い視線に、教室には深い感動が生まれた。その子どもは、この「遊びページ」をよく見て、確認して『がらがらどん』を楽しんだのだろう。このページを見ることで安心して、冒険の世界に入っていったのである。このページは、彼にとっては心強い「冒険の道連れ」であったのだ。
「絵本」がこの世に生まれることと、「定番になること」までには、膨大な道のりが横たわっている。定番になるどころか、あっという間に、「品切れ、絶版」になってしまう絵本の方が圧倒的だろう。子どもたちが楽しみ、そして、その子どもたちが親になって手渡す。はじめは細々と、その絵本の真価を理解し、伝えたいと思う人たちが、一冊ずつ心を込めて手渡して来たから、こういった状況が生まれるのである。
木曜7限は、『がらがらどん』の話で盛りあがった。子どもの読書の特徴として、「主人公に同化して読む」という話から、自分たちの体験が続々と出てきたのである。「私は小さい頃、大きなヤギになっていた。大きなヤギがかっこよかったから」「大きなヤギはおとうさんだった」というように、主人公と同化して読んだとしても、その読み方はさまざまだ。いずれにしても、そのときの自分の有り様と重ねあわせて読んでいることが興味深い。
『がらがらどん』の「遊びページ」に描かれた谷川の景色を「トロルががねんねしているところをよく見せて」といって、この絵本を楽しんだ子どもの話をしたら、TFさんが「背筋がぞくっとした」と言った。幼い子どものまっすぐに絵を見る鋭い視線に、教室には深い感動が生まれた。その子どもは、この「遊びページ」をよく見て、確認して『がらがらどん』を楽しんだのだろう。このページを見ることで安心して、冒険の世界に入っていったのである。このページは、彼にとっては心強い「冒険の道連れ」であったのだ。

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