わしこの読書日記

子どもの本や絵本について研究しているわしこの読書日記と身辺雑記。

レポート提出はじまる

レポートの提出が始まった。すでに「レポート作成上の注意」で「子どもの読書は大切だ」などという陳腐な内容のレポートは受理しないとといっているはずなのに、「・・・作成上の注意」を熟読した(と主張する)学生から、「読書論」のレポートが届く。何のために課題図書を提示したのか、課題図書は、レポートの「前ふり」にしかなっていない。却下。

「一般論で議論するな」というコメントを書いたら、「どこが一般論なのか具体的に示せ」というお返事が来た。では、「オリジナリティ」はどこにあるのですか? とお返事を返す。さらに「レポート作成の場は、自分の認識の再点検の場」であることをつけ加える。

水準に達しないレポートとは、課題図書を読みこんでいない、課題図書の表面だけをなぞり、「これらの作品は、子どもが感情移入しやすいように書かれている」「子どもがこういった作品を読むときには・・・」などと、まったく自分の感情や意識や知性から乖離したところで、予定調和的な「結論」に向かって、縷々書き連ねてゆくタイプが多い。

ああ、またどっと疲れる添削の日々が始まった。おとなになってしまうと「全存在」で文学と向きあうことができないのだろうか? いや、そんなことはないはずだ。「全存在」で向きあうことができなければ、何かで自分の「読み」を補えばよいのだろうが、そのときに「規制の物差し」を使ってしまうからかもしれない。

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