鶴岡へ
一泊二日で鶴岡に行ってきた。「子どもの読書を支える会」主催の「子どもの本・学びの会」連続講座の第一回講師としてお招きいただいたのである。私は「物語の臨界と幸福の結末」というタイトルで、言葉の獲得と物語の理解という点を中心に、「声の文化」としての昔話や絵本を具体的に紹介しながら、お話しさせていただいた。こぢんまりとした集まりだったが、みなさんとても熱心に聴いてくれ、気持ちよくお話しすることができた。...
雑記
懸案だった非常勤先の「短期カレッジ」(公開講座のようなもの)が無事終了した。最後の語りがすばらしく、方言の語り「あとかくしの雪」には不覚にも涙が出てしまった。私が担当した「講義」では、「なぜ語りは暗記すべきではないか?」という点について、「語りの言葉の特質」や「語りの文体と読む文章の違い」などをふまえておはなしした。ストーリーテリング関係の著作のどれを読んでも(ルース・ソーヤー、アイリーン・コルウ...
異界で食べ物を口にすること
以前この日記に、『めっきらもっきらどおんどん』(長谷川摂子作/ふりやなな画)のかんた君が、異界に行って「よもつへぐい」をしたのに、こちら側の世界に帰って来られたことに関して、物語のルールに反するのではと疑問を呈したことがある。もちろん、帰ってこられなきゃ困るのだけれど。ところが、絵本を見ていて一つ気になることをみつけた。かんた君と3びきの物の怪(もんもんびゃっこ、しっかかもっかか、おたからまんちん...
びっくり二題
<その1>一度「立ち消え」になっていた「3ゼミ飲み会」の話が復活したのは、ぎりぎり年が改まるころだった。「年明けの最後の授業後にゼミのみ」というメールが来たのは31日であった。木曜日は当然授業にゆくし、帰りはたいてい都合のいい学生と食事がらみでビールを飲んだりすることが多いので、もちろん「否」やのはずはなかったのである。というわけで、全員とはいかなかったが(翌日、試験のものあり、レポート提出のものあ...
『風林火山』を読む
大河ドラマの「風林火山」総集編にどっぷりはまってしまい(内野聖陽の迫力にまいったのである)、原作『風林火山』(井上靖)を読んだ。ドラマを見ているうちに、「アーサー王伝説」の舞台となった時代と日本の戦国時代が奇妙にオーバーラップしてきたので、なぜなのかを確かめたかったからだ。それは、武田晴信に仕える軍師山本勘助の姿があったからだと思う。彼は軍師とはいえ、王の語り部のような存在だったのかもしれないとふ...
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