ロミ・ジュリか?
必要あって、このところ、ストーリーテリングや語り、口承文芸の本の乱読状態であった。昨夕、ルース・ソーヤーの『ストーリーテラーへの道』を読み終えたところで(古い本ではあるが、現代にも大いに通じるところがあり、ストーリーテリングに関わる人の必読図書である。また、これ以後出版されたストーリーテリングに関する文献の種本的な著作でもある)、頭が「お腹いっぱい状態」になったので、ふと目に入った高橋治の『風の盆...
『虫けら様』を読む
秋山亜由子の『虫けら様』(青林工藝舎)がすごい。これは、虫たちを主人公にした、とても不思議な漫画である。描かれている虫は、必ずしもリアリズムが追求されているわけではないのだが、表題の「虫けら様」連作は、虫の生態にはかなり忠実なようでいながら、科学読み物とは異なった様相で、虫たちの生活が展開され、読み手に迫ってくる。科学的な読み物の記述があくまで事実に則しているのと比べると、「虫けら様」作品群は、虫...
『Miss Potter』を読む
秋に公開される映画「ミス・ポター」の原作、Miss Potterを読んだ。”A Novel”とあるので、必ずしも伝記的事実に忠実ではないようだが(親子関係、ヒーリス氏との出会いなど)、面白かった。Miss Potterでは、編集者であったノーマンとの恋愛が大きなプロットを作っているが、やはり映画化が前提では、そう作らざるを得ないのかとも思う。私は、ポターが、なぜ子どもの物語を書こうとしたのか、あるいは、子どもの物語を書くなかで...
『The Funny Little Woman』を読む
The Funny Little Womanは、日本の昔話(「魔法のしゃもじ」系のお話)に題材をとったハーン(小泉八雲)の再話をもとにして作られた絵本である。表紙は、巨大な灯籠のような建物に「笑うおばさんが」立っているのだが、このおばさんよく見ると、頭に「かんざし」をさしている。しかし、このかんざし、どう見ても「箸」にしか見えないのである。また、お地蔵さん、鬼、家の描き方など、「異界」が表現されていることを前提にしても...
原爆投下62年
私が育った家では、8月6日は必ず、8時15分に家族で黙祷を献げていた。何をしていても呼びよせられ、テレビが流す「平和記念式典」の映像とともに、目をつぶって祈っていた。昨日、テレビで式典の模様をみていた時に、そのことを思いだした。昨日の秋葉広島市長の「平和宣言」はすばらしいものであった。「憲法九条の遵守」と「アメリカ批判」、「被爆者保護」は、広島市長であるからこそ大きな重みを持って伝わったのではないだ...
『シナの五にんきょうだい』を公共図書館で読み聞かせ!
いろいろと議論のある『シナの五にんきょうだい』(瑞雲社)を、横浜市の公共図書館が「読み聞かせ」に使っていたことを知った(この絵本を読み聞かせに使ったのは、ボランティア団体だと思われる)。『シナの五にんきょうだい』は、もともと福音館書店から出されていたのものだが、『ちびくろさんぼ』絶版騒動のころと時を同じくして、絶版になっていたものだ。きちんと議論をしないで、「臭いものに蓋」的に絶版にしてしまうこと...
レポート合格してください!
E=ラーニング大学の最終試験も迫ってきて、レポート提出もそろそろ下火になってきたが、それでも、何とか合格点に到達しようとをがんばっている受講生がいる。合格できない理由は、いくつかあるが、自らの不注意のために、私から「ダメ出し」が出るのは、出す方の私としても「脱力」である。原稿用紙の書き方、文体、書名の表記、固有名詞の正確な表記等、注意すれば何とかなると思うのは、教師の傲慢なのかと、自己嫌悪に陥る。表...
旅の記録<5>メアリー女王
悲劇の女王といわれるメアリー女王について書こうと、ブログの管理場面を開き、書きはじめたとたんに、「ややこしい電話がかかる」「ややこしい電話をかけなくてはいけない」「本を読んで調べなくてはいけない」状況に陥り、思いついて、書いたものを「保存」しようとすると、「セッション時間が過ぎました」というメッセージが現れ、書きかけのエントリーがどこかに行ってしまったこと、3回。メアリーさんとは相性が悪いのか、な...
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