わしこの読書日記

子どもの本や絵本について研究しているわしこの読書日記と身辺雑記。

旅の記録<4>イギリス児童文学と風土

英国文学はその歴史や風土と深く関わっている。また、子どもの文学も例外ではない。ルーシー・ボストンの所有していた「グリーンノウの館」と<グリーンノウシリーズ>、ファージョンの作品群とサセックス地方、アッシュダウンの森と『クマのプーさん』。しかし、湖水地方とビアトリクス・ポターの関係ほど有名で心そそられるものはないかもしれない。私たちは、『「ジンジャーとピクルスや」のおはなし』のお店や、『パイが二つあ...

旅の記録<3>湖水地方の風景

ワーズワスが、妻エミリー、妹ドロシーとともに10年を過ごした家。「ダヴ・コテッジ」(鳩の家)とよばれる。ゴッデンの『ねずみ女房』は、ドロシーの日記に書かれた出来事に想を得て書いたもの。ボターが晩年を過ごした家に続く道。...

旅の記録<2>語り手 タフィー・トマス

グラスミア在住の語り手、タフィー・トマスが「私がサーカスで火を食べていた頃に…」と、自己紹介をはじめた時にはびっくりしてしまった。彼については、『語りの世界40:世界の語り手たち』(語り手たちの会)からの知識しかなく、もちろんその記述には「サーカスにいた」なんてことは書かれていなかったからである。だから、「タフィー流のジョーク?」とさえ思ってしまった。ところが、Storytelling and Theatreに掲載されてい...

旅の記録<1>エジンバラから

私たちの旅はエジンバラから始まった。すでに成田で3時間遅れで出発したため、ヒースロー空港からの乗り継ぎ便には間に合わず、エジンバラまで二手に分かれざるを得なかった。それが、「荷物」への禍根を残すこととなったのであろうか。というわけで、ホテルに入った時にはすでに11時をすぎていた。着がえもそこそこに、まず、週末で人が混みあっている近くのパブにでかける。スコティッシュ・ビール(ハーフパイント)、£1.35な...

語り手の椅子

カメラ嫌い、写真嫌いの私が、はじめてブログにアップした記念すべき写真です。おかげさまで無事に帰ってきたものの、放りだしたままのカメラをPCに取りこんで、リアル写真を注文してくれたのは夫でした(ありがたや!)。しかし、そこから先は自分でやらなくてはと、何とかがんばってみました。やったー!これは、湖水地方にあるタフィー・トマスのストーリ−テラーズ・ガーデンにある「語り手の椅子」です。私たちが訪問した時に...

『ピッツアぼうや』を読む

ここ一週間で二回、学生を対象に『ピッツアぼうや』を読んだ。一回は、女子学生がそのほとんどをしめる「英米児童文学」の授業で、そしてもう一回は、ほとんどが男子学生の「英語」の授業で。「英米児童文学」では笑いも起こり、かなり好意的に受けとめられたようだ。レスポンスシートには、「子どもが生まれたら、読んであげたい」「自分でも手に入れたい」「テキストで知って、実際に読んでみたかった」なんて楽しんだことがわか...

「千の風」に思うこと

『あとに残された人へ:1000の風』(南風椎/三五館/1995年)という小さな本をもらったのは、おそらく10年ほど前のことになるだろう。岡山県の公立図書館員だったKTさんが亡くなったことを知ってから、数年がたっていた。講演会をききに白百合女子大に出かけた時のこと、初めて出会った岡山からの参加者とお話をしていて、何かの拍子にKTさんの話題になった。KTさんとの出会いや、私にしたら突然にも思えた若すぎる死や病気との闘...

サー・ランスロットをキャスティングする

リアル大学の「三年生ゼミ」は、サトクリフの「アーサー王物語」の再話を読んでいる。1章、2章は精読し、その後は、章ごとにグループで要約を発表してもらっている。しかし、半期で終わらせたいと企んでいるので、すべてを読みきるのは難しい。昨日は、"Sir Lancelot of the Lake"を何とか読みきった(ことにしよう)。じつは"Lancelot and Elaine"を読めばよかったと思ったのだが、後の祭り。来週は、みんなが楽しみにしている"...

無事帰国!

おかげさまで無事帰国しました。さきに帰国した仲間の中には、行きだけでなく帰りも荷物が出てこなかった方がいるそうです(何もないから新しく買った荷物やおみやげです)。また、別の日本人グループでは、28人全部の荷物が出てこなかったとも聞いています。あな恐ろしや、ヒースロー空港。...

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